(言語学研究会オープンゼミ)

NPO法人地球ことば村・世界言語博物館 シンポジウムシリーズ

「多言語社会 日本A」

在日外国人のことばと文化・現在の問題と望ましい未来」

 

 昨年度のシンポジウム「多言語社会 日本@」では日本の先住民言語の現状と未来を、ヨーロッパの言語政策を参照して考察しました。今年度は在日外国人が日本で暮らすうえでかかえる様々な問題を取り上げます。

日本に住む外国籍の方々は200万人を超え、長野県の全人口に匹敵します。日本が多言語・多文化社会に向かっている今、在日外国人がことばや文化の面で抱える問題を生活者の視点で示し、望ましい共生社会に向けての方策をパネリストと共に探ります。フロアからの活発な議論をお待ちしています。

 

日 時   2011312日(土)午後1:00−5:00

会 場   慶應義塾大学三田キャンパス103教室

形 式   パネルディスカッションと全体討議

パネリスト(敬称略)

      周飛帆   (千葉大学・言語学:在日中国人の立場から)

      ド トンミン(メコンセンター:在日ヴェトナム人の立場から)

      金李花   (レストラン経営:在日韓国人の立場から)

司 会   井上逸兵  (慶應義塾大学・社会社会学 ことば村副理事長) 

参加費(資料代) 1000円(ことば村会員・学生 500円)

予約・問合せ ことば村事務局 03-5798-2828 info@chikyukotobamura.org

 

 


「多言語社会 日本A」の開催にあたって

 

NPO法人地球ことば村・世界言語博物館 理事長

阿部年晴(埼玉大学名誉教授・文化人類学)

 

外国人の訪問者や定住者が増えて、日本社会に多言語的な状況が広まりつつあります。

異なる母語を持つ人びとが、好ましいかたちで共生するためには、そしてまた、その状況を社会と生活の活力につなげるためには、何が必要でしょうか。二つの面からの対応が求められます。

一つは、日々の生活の中での態度や振舞い方です。これは共生のための作法とセンスの問題です。もう一つは、法律などを含む制度の問題です。この両面に関して、私たちは、生活者・市民の立場で考え、提言していくために、月例のサロンやシンポジウムを積み重ねてきました。その際、私たちが重視しているのは、当事者と一般市民と研究者の対話と交流です。

昨年の「多言語社会 日本@」では、アイヌ語と琉球語(宮古方言)をとりあげて、「再活性化運動」という観点から議論しました。

今回の「多言語社会 日本A」では、在日外国人の言語として、中国語、韓国語、ヴェトナム語をとりあげます。それぞれの言語を母語とする方に、生活者としての立場から、問題提起をしていただき、それをめぐって、当事者(それぞれの言語の話者)、一般の市民、研究者が、率直な議論を交わし、有用な提言につなげたいと思っています。

ふるってご参加くださるようお願いいたします。